きちんとした敬語を身に付ける

ビジネス電話のマナー, ビジネス電話の基本

敬語を正しく使おう

電話が苦手となる理由のひとつに、「敬語が難しい」ということがあります。

特に電話は声だけのコミュニケーションなので、言葉の言い間違えは、相手に嫌な印象を与えてしまいます。敬語が難しいと考える人が多いのは当然です。

まずは敬語の種類を覚えておきましょう。敬語には以下の4つの種類があります。

敬語の種類と使い方

尊敬語
尊敬語は、相手の行為に対して使う言葉です。

謙譲語
謙譲語は、自分の行為に使うことで相手に対する尊敬を示す言葉です。

丁寧語・美化語
丁寧語と美化語は、どちらも言葉を装飾するもので、相手に対して丁寧な印象を与える言葉になります。

尊敬語と謙譲語のよくある間違った使い方が、社外の人から電話があり上司に取り次いでほしいと言われた場合に、「まだ戻られていません」などと、上司に対して尊敬語を使ってしまうことです。

こうした間違いを避けるには、電話応対の際には「社員は身内で、外部の人はお客様」ということを意識しておきましょう。

丁寧にしておけば、とりあえず問題ないという考え方もありますが、あくまでも自然体に、相手に不自然な印象をあたえないようにすることが大切です。

まずは丁寧語である「です・ます調」で自然に話せるようになりましょう。美化語も「お電話」「ご用件」などの簡単な言葉であれば自然に口に出せるはずです。

尊敬語と謙譲語に関しては、逆に使わないように気を付ける事を徹底して、少しずつ覚えていきましょう。

電話応対をスムーズにするために覚えておきたい敬語

尊敬語 謙譲語 丁寧語
言う

おっしゃる
言われる

申す
申し上げる

言います
聞く

お聞きになる
承る

伺う
拝聴する

聞きます
思う

思われる
お思いになる

存じる
お考えになる

思います
あげる くださる 差し上げる あげます
もらう

お納めになる
お受け取りになる

頂戴する
いただく・賜る

もらいます
行く

いらっしゃる
行かれる
おいでになる

参る
伺う

行きます
来る

いらっしゃる
お越しになる
おいでになる

参る
伺う

来ます
合う お会いになる お目に掛かる 会います
知る ご存じ

存じ上げる
存じる

知っています
する なさるされる いたす します
いる いらっしゃる おる います
食べる 召し上がる

頂戴する
いただく

食べます