ビジネス電話で相手に名前を尋ねるとき
クッション言葉を上手く活用しよう
電話が掛かって来た際に、相手が名乗らない事がよくあります。取り次ぎ電話や後でこちらから折り返さなければならない用件であった場合、または美容院などの予約電話の場合は、こちらから相手の名前を確認しなければなりません。
このような時は「恐れ入りますが」というクッション言葉が役に立ちます。
「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」と聞きましょう。
時々、「どちら様でしょうか?」という聞き方をしている人がいます。一応「様」はつけていますが、この言い方は「あなたは誰ですか?」と聞いているのと同じであり、相手によっては失礼な印象を与えてしまいます。
また「お名前様」といった「お」と「様」を二重につけるのも、間違った言葉遣いです。
取り次ぎ電話などで、相手が名指し人の名前だけ言った時には、
「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」と相手に名前を尋ねましょう。
同じく取り次ぎ電話で、相手が名前だけ名乗り社名を言わない場合があります。
たとえば、「吉本といいいますが、加藤部長はいらっしゃいますか?」などと言われた場合には、「恐れ入りますが、吉本様の会社名もお聞かせいただきますでしょうか?」と尋ねます。
ビジネス電話では、自分の名前と社名を最初に言うのは一般的なルールです。
ですので、相手が名乗らない時でも、聞き方を間違えなければ相手に対して失礼にはあたりません。
また、名前と社名をしっかりと確認するのには、いたずら電話を防止するといった効果もあります。